早稲田大学図書館所蔵貴重資料

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敦盛絵巻(室町時代写本)
請求記号: チ4-2084
敦盛絵巻 請求記号: チ4-2084

敦盛絵巻

伝飛鳥井雅親息女一位局筆、上下二巻。上巻26.0×696.0cm、下巻26.0×545.0cm。
本文は1行20字前後、楮紙を使用。斐紙(雁皮紙)で裏打ちされている。
この絵巻は、源平合戦で平敦盛の死後、その遺児が法然上人に育てられ、母さらには父の霊と対面を果たすという御伽草子「子敦盛」の世界を描いたものである。
草子系の「子敦盛」は何点かが現存し、本学の絵巻は慶應義塾大学図書館蔵の絵巻と同系のものだが、他の本とは異なる独自の本文を持つ部分があることが注目される。 現状は上下二巻に分かれているが、同系統の他本は一巻であるため、もとは一巻ではなかったかと推測されており、詞書16段と色鮮やかな奈良絵風の図15面から成っている。
この絵巻は飛鳥井雅親息女一位局の筆と伝えられている。室町時代後期の作品である。
* このページは、早稲田大学学生部発行「早稲田ウィークリー」所収「早稲田の貴重書」に若干修正を加えたものです。
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First drafted Febrary 18, 1998
Last revised November 21, 2005